男性よりも女性が好んで食べるというアボカド。
とろりとした舌触りと濃厚な風味がたまらないですよね。
しかし、アボカドは別名「森のバター」と呼ばれるくらい、脂肪分とカロリーが高いのが気になるところ…。
ところが、そんなアボカドが実はダイエット食材として優秀だというのです!
ここでは、そんなアボカドのダイエット効果やアボカドダイエットの方法を、ヘルシーで簡単なアレンジレシピと共に紹介していきます。
アボカドはカロリー高いイメージだけど本当に痩せるのか?
痩せた人の口コミもまとめて見ていきましょう。
目次
デヴィ夫人が痩せたアボカドダイエットとは?
アボカドダイエットとは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。
アボカドダイエットは辛口コメントで有名な、あの
デヴィ夫人
がテレビの企画でアボカドダイエットを3ヶ月行った事から話題になりました。
デヴィ夫人がアボカドダイエットで出した結果
デヴィ夫人が3ヶ月のアボカドダイエットで出した結果は、
- 体重-6.3kg
- 体脂肪率-11.3%(!)
- ウエスト-11cm
と驚きの数値を出していました。
体重に対して、体脂肪率がとても下がっているのがわかりますね。
アボカドダイエットはアボカドを1日1個食べるダイエット方法です。
アボカドの持つ脂肪燃焼効果を生かし、とことん痩せやすい体質を作っていくのが目的となります。
アボカドの栄養から期待できるダイエット効果
「森のバター」と聞くとそれだけ太る原因が豊富…と思うかもしれませんが、そうではありません。
アボカドの栄養素は肥満の原因となるものはほとんどなく、むしろ
ダイエット中は積極的に摂取をしたいものばかり
なのです。
不飽和脂肪酸が脂肪の燃焼を高める
まず、アボカド果肉の20%を占めるとされている脂肪ですが、アボカドに含まれる脂肪は
不飽和脂肪酸
と呼ばれるもの。
その効果は
- 脂肪の燃焼効果アップ
- 血液をサラサラにする
- コレステロール値を下げる
といった効果があります。
そのため、成人病といった生活習慣病患者にも医師が積極的にオススメできる食材なのです。
ちなみにバターの脂肪は飽和脂肪酸であり、アボカドの不飽和脂肪酸とは真逆の効果があります。
「森のバター」と言う言葉で誤解されがちですが、バターとはまるで違いとてもヘルシーな食材という事ですね。
Lカルニチンが脂肪燃焼をサポート
果肉の20%を占める不飽和脂肪酸が脂肪燃焼効果を発揮し、さらにアボカドにはその脂肪燃焼のサポートとして
Lカルニチン
が含まれています。
Lカルニチンは体内で生成されるアミノ酸の一種で、脂肪燃焼をサポートする役割があります。
しかし、加齢や生活週間によってLカルニチンの生成はどんどん少なくなっていくのです。
運動をしたりダイエットをしても痩せにくい、という方はこのLカルニチン不足が疑われます。
ダイエットの基礎である代謝アップの鍵を握るのはLカルニチンです。
最近ではLカルニチンだけのサプリメントなども発売されるほど、ダイエットには欠かせない成分なのです。
脂肪分解酵素リパーゼが脂肪をどんどん分解
先に不飽和脂肪酸とLカルニチンによって脂肪が燃焼される、という事を説明してしまいましたが、
脂肪が燃焼されるにはまずは
脂肪が分解
されていることが必須条件となります。
人間は、運動や食事制限のダイエットをすることで、脂肪細胞が脂肪を血中に溶かしてエネルギーを作ります。
このとき血中に溶けた脂肪を分解するのが、
リパーゼ
と呼ばれる脂肪分解酵素なのです。
分解された脂肪は、初めてエネルギーとして燃焼されるようになるというメカニズムですね。
リパーゼをアボカドから摂取することで、
通常よりも多くの脂肪を分解することができ、脂肪燃焼効果もアップする
という事なのです。
このように、アボカドは
脂肪の分解・燃焼の連携が1つの食材で完璧にこなせる
という点が、ダイエットに向いていると言われる所以なのでしょう。
ビタミンB群が糖質と脂質の代謝を助ける
アボカドにはビタミン群が9種類含まれているとされています。
中でもビタミンB1とビタミンB2が豊富なのが特徴で、それぞれには
- ビタミンB1→糖質の代謝を助ける
- ビタミンB2→脂質の代謝を助ける
といった役割があります。
人間の体はエネルギーを作り出す際に、最初に血中の糖質からエネルギーを生み出します。
それがなくなると、脂質からエネルギーを作り出す仕組みです。
つまり、糖質を使い切らないと脂肪が代謝されず分解・燃焼どころではなくなるということ。
アボカドは糖質も脂肪も代謝させる作用があるため、効率よく脂肪燃焼まで結びつけることができます。
不溶性食物繊維で便秘解消&お腹を膨らます
アボカドに含まれる食物繊維は
不溶性食物繊維
と呼ばれるものになります。
読んで字のごとく水に溶けにくいという性質を持っていて、お腹の中で水分を吸って膨らむ効果があります。
そのため、アボカドを食べて時間が経つと、徐々に満腹感を感じるようになるはずです。
また、不溶性食物繊維には便のカサを増して、ぜん動運動を促進しデトックス効果を促します。
カリウムがむくみ解消
アボカドにはとても多くの
カリウム
が含まれています。
その量は、およそ1個で880mg。
成人のカリウム必要摂取量は1日1600mg以上とされているので、およそ半分ですね。
カリウムには体内の水分調整を行う働きがあり、塩分の取りすぎなどでむくんでしまった方にとても効果的です。
むくみは人によっては見た目はもちろん、体重にも大きな変化を短期間でもたらします。
短期間ですっきり痩せたい!という方にも、むくみ解消効果のあるアボカドはオススメですよ。
アボカドダイエット方法!痩せるためのやり方とは?
ではいよいよ、アボカドダイエットの方法のご紹介にうつりましょう。
アボカドダイエットの方法はとてもシンプルで
- 1日1個、夕飯前にアボカドを食べる
- 夕ご飯は腹八分目で終わらせる
というものです。
食前にアボカドを食べる事で、上の方で説明した不溶性植物繊維効果がお腹の中でアボカドが膨らませます。
その結果、その後の食事量を抑えることができるのです。
それだけなら、ところてんやその他の食材に置き換えても良いのですが、
大事なのは
アボカドの持つ脂肪燃焼効果
だということ。
アボカドダイエットの効果のところでご説明したとおり、アボカドほど高い脂肪燃焼効果を持つ果実は他にありません。
ただし、アボカドのカロリーは1個あたり220kcalとわりと高めです。
カロリー増加を抑えるために、その後の食事は必ず8分目程度に抑えるようにしましょう。
アボカドの食べ合わせに使ってはいけないものは?
食前にアボカドを食べる、といってもどう食べれば良いのでしょうか。
おすすめは
わさび醤油
です。
ヘルシーでクセがなく、比較的飽きずに続けることができます。
それとは逆に、絶対にNGなのが
- マヨネーズ
- バター
- チーズ
といった、脂質の高いものです。
どれもアボカドとの相性は抜群でついつい使いたくなってしまいますが、そこはぐっとこらえましょう。
ちなみにバターやチーズと同じ乳製品ですが、ヨーグルトならカロリーも脂肪分も低いのでOKです。
水抜きヨーグルト
などを用いて、チーズがわりに使うのも良いですね。
アボカドに飽きないために簡単アレンジレシピを紹介
毎日毎日食前にアボカドを食べていると、およそ半月で飽きてしまう事でしょう。
そこで大事なのが、アボカドのレシピを豊富に揃えておくことです。
とはいえ、カロリーや脂肪分が高いものは使えないし、手間も材料もかけられないですよね。
そこで、アボカド+アルファでの簡単アレンジレシピをご紹介します。
どれもお金がかからない上に、ダイエットのサポートになるものばかりですので活用してみてくださいね。
ちなみに全部混ぜてかけるだけの簡単アイディアですので、作り方の説明は省いていきます。
アボカドとミニトマトのサラダ
【材料】
- アボカド1こ
- ミニトマト5こ
【ドレッシング材料】
- レモン1/2こ
- お酢大さじ2
- オリーブオイル小さじ1
- 白ごま適量
オリーブオイルはアボカド同様にオレイン酸が豊富なため、使用しても太る心配はありません。
レモンはなければレモン汁で代用ができます。
プチトマトがない場合は、ホールトマト缶を崩したものでも美味しいですよ。
豆腐とアボカドの和え物
【材料】
- 豆腐100g
- アボカド1/2個
【ドレッシング材料】
- 粗塩適量
- バルサミコ酢適量
- 醤油適量
豆腐はアボカドには足りないタンパク質が豊富に含まれています。
バルサミコ酢がない場合、ウスターソース+お酢で代用すると良いですよ。
アボカド納豆
【材料】
- 納豆 1パック(約50g)
- アボカド 1/2個
【ドレッシング材料】
- 万能ねぎ 少々
- しょうゆ適量
- 柚子胡椒お好み
納豆の健康効果は、もはや周知のことかと思います。
納豆とアボカドで血液サラサラ効果も2倍、代謝アップが期待できますよ。
柚子胡椒は多めの方が、納豆の臭みを緩和してくれます。
水切りヨーグルトとアボカドのサラダ
【材料】
- 無糖ヨーグルト300g(水切り後150gくらい)
- アボカド1/2個
【ドレッシング材料】
- オリーブオイル大さじ2
- ブラックペッパー適量
- 塩コショウ少々
- 乾燥パセリ・バジルお好み
食べ合わせのところで水切りヨーグルトを良いと書いたので、ここでもご紹介しておきますね。
水切りヨーグルトの濃厚な風味がチーズそっくりで、満足感もさらにアップ。
ちなみに水切りヨーグルトの作り方は下記の通りです。
【水切りヨーグルトの作り方】
- ざるにキッチンペーパーをきその上にヨーグルトを300g(もしくは400g)入れる。
- ヨーグルトに塩をひとつまみ振っておく
- ざるより小さな容器を下に置き、出てきた水分の受け皿にする
- ざるにラップを軽く被せ、冷蔵庫で一晩で完成
前の晩から用意をしておくと良いですね。
大体、水切り前のヨーグルト半分量が出来上がりますので、調節して使うようにしてください。
バターや油はなるべくアボカドで代用しよう!
それ以外にも、普通の料理をする場合
バターや油をアボカドで代用する
と、よりアボカドダイエットの効果を得ることができるでしょう。
パンにバターを塗るとき、お菓子を作るときなどにアボカドを活用してみてください。
また、お料理に使う油もアボカドで…というのは難しいかもしれないので、
アボカドオイル
を活用してみるのも手です。
アボカドオイルは、アボカドの果肉から抽出された油分だけで構成されたオイルです。
アボカドの栄養素はそのままですので、普通のサラダ油よりずっとヘルシーなのがポイントです。
ぜひ、取り入れてみてくださいね。
アボカドダイエットで痩せるのか?痩せた人の口コミ
それではアボカドダイエットで痩せた人は、どれぐらいいるのでしょうか?
デヴィ夫人がテレビの企画で痩せたことは分かりましたが、一般の人の口コミも気になるところですよね。
口コミを見てみると、以下の通り、実際にアボカドダイエットで痩せた人はいらっしゃいました。
「アボカドに意外と満足感あるから自然と食べる量が減った」
「アボカドの質の良い油をとっていたら、痩せてきた」
アボカドで6kg痩せた漢
— Koikinglv100 (@KoikingLv100) 2018年2月27日
一方で、
「アボカド自体が栄養満点でカロリーも高いので、食べ過ぎてたら太りました・・・」
という口コミもあがっていました。
アボカドダイエットに成功するためには、摂取量はしっかりと守って、正しく行っていく必要があると言えるでしょう。
アボカドダイエットの注意点
アボカドダイエットはアボカド好きにはとても嬉しいダイエット方法ですが、いくつか注意点があります。
アボカドの摂取量の目安は1日1個まで!
アボカドのカロリーは一個で220kcalと決して低くありません。
いくら脂肪燃焼効果があり健康に良いからといっても、食べすぎればカロリーオーバーになってしまいます。
そのため、ちょっとお腹がすいたからおやつにアボカドを…といった事はできません。
必ず1日1個をご飯の前に食べる、というルールを守るようにしましょう。
食事の量に気をつける
アボカドを食べたあと、通常のご飯を通常の量食べていては
逆に太ってしまう可能性があります。
今までの食事にアボカドを+しただけでは、痩せることは難しいでしょう。
とはいえ極端に減らす必要はありませんし、置き換えをする必要もありません。
アボカドを食べた分減らせば良いだけですので、せいぜい腹八分目にとどめておく程度で大丈夫です。
それさえ守っていれば、きっと早い段階でアボカドダイエットの効果が出てくるはずですよ。
まとめ
大好きけどカロリーが気になるアボカドが、実はダイエットに向いているというのは嬉しい発見ですね。
アボカドはそのとろりとした濃厚な食感ゆえ、ヘルシーな食材・調味料との相性も抜群です。
上手に活用することで脂肪を燃焼し、体の中からキレイになっていきましょう。