2017年1月16日に放送された『主治医が見つかる診療所』という番組で
ファスティングダイエットが紹介されました。
ファスティングと言えば、酵素ダイエットなどでよく聞く言葉で、
- 誰でも簡単に痩せられる
- 誰でも無理なく痩せやすい体になれる
と非常に注目されていますよね。
しかしこの番組で紹介された方法は笹田信五医師が提唱するファスティングで
健康道場に泊まりこみで行う
という本格的なダイエットになります。
医師の指導のもと行う方法なので、
- 安心
- 安全
- 健康的
ということで、とても信頼を得ているのです。
番組で実際に挑戦したタレントの湯山玲子さんは、
3日間で-2kg
という成果を出しました!
ファスティングと聞くと、「食べることを我慢して辛そう・・・」
と思われがちですが、湯山さんは「全く辛くなかった」とおっしゃっていました!
では一体どんな方法なのか。
今回は道場で行う医学的断食(ファスティング)をご紹介します。
目次
ファスティングとは?
そもそもファスティングとは何かというと、英語の「fast(ファスト)」からきていて
- 速い(形容詞)
- 断食・断食をする(名詞・動詞)
の2番の意味なのですね。
また、写真のように「朝食」の英語、「breakfast」は、
寝ている間の断食を破る食事
というのが語源なんだとか。
ファスティングってこういう意味だったんですね!
ファスティングのダイエット効果は?
人間の体を作る細胞は、血液が運んでくる糖分を主なエネルギー源としています。
しかしファスティングで食事を抜くと血液中の糖が減少します。
そうすると細胞が飢餓状態になり、味覚の変化から始まり体がどんどん変化していきます。
体の中の糖がなくなると、細胞は生き残るために
蓄えていた脂肪をエネルギー源として消費するようになるのです。
つまり、
血液中の糖分が無くなれば脂肪が燃え始める
というわけで、これがファスティングによって痩せる仕組みです。
最初の半日ぐらいは血糖値が下がって辛くなるのですが、これを過ぎれば
脂肪を分解してケトン体という物質が作られるようになります。
このケトン体は、糖の代わりになる唯一の脳のエネルギー源なので
断食しても脳は活性化されるので安心してください。
笹田真五医師の医学的断食療法とは?
今回のファスティングの提唱者である笹田医師は
- 健康医学・心療内科医の医師
- 五色 県民健康村 健康道場という施設の道場長
という、2つの顔を持つ方です。
笹田医師は、
病気になってから治療するのではなく、病気を予防する健康医学としてのファスティング
を、世に広めたいと35年前に道場を設立されました。
そしてこの道場は、国内で唯一の公的断食施設。
これまでに2万人以上の人をリセットしてきた実績のある道場なのです。
笹田医師のファスティングは、病気を予防する医学を研究して生み出された
医学的なダイエット法
ということになりますね。
笹田医師の医学的断食療法のポイント
笹田医師によると、医学的断食療法は、
- 確実に痩せることができる
- リバウンドを決して起こさない
ということが可能だとおっしゃいました。
また、
- 空腹感がない
- つらくない
- 最後はさわやかになる
と、断食中にありがちな悩みは一切ないそう。
普通、食べる事を我慢するとイライラしたりと負のイメージがありますが・・・
「最後はさわやかになる」というのが気になりますね!
宿泊施設は?
この道場で行うファスティングは泊まりこみで実践します。
お部屋は、
- 特別個室
- 洋室1人部屋
- 和室1人部屋
- 3人部屋(男女別室)
- 5人部屋(男女別室)
の5種類あり、湯山さんは特別個室で1泊19,400円でした。
特別個室は約10畳で、
- 500本を超えるDVD完備
- トイレお風呂完備
という、まるでホテルのようなお部屋です。
また、安全のために設置されているインターホンを鳴らせば24時間健康相談室につながるので
いつでも専門医の話が聞けるのです。
ちなみに5人部屋が1番価格が安いですが、トイレとお風呂は共有。
しかし1泊10,300円なのでかなりお得になりますね。
ファスティングのスケジュールは?
道場のファスティング期間は、
- 3泊4日
- 7日間
- 11日間
と3種類あり、最短で3泊4日になります。
今回湯山さんはスケジュールの都合上、特別に2泊3日で実践していました。
ファスティング中のルール!
ファスティングをするにあたり、ルールが決められています。
- 医師が指示するまで食べ物を摂らない
- 毎日2リットル以上の水かお茶を飲む
- 運動はしない
の3つになります。
ダイエット中は運動した方が良いと思いますが、ファスティング中はダメなのですね。
- 減量に成功する=リバウンドを防ぐこと
- 厳しいダイエットをやったとしても一時的
と笹田医師は言い、なによりゆったりした気持ちで生活することが大事なのだそう。
リバウンドの原因はつらい記憶!
リバウンドの主な原因は、
「ダイエットが辛い!」という記憶
にあるので、ファスティング中には辛い記憶を残さないようストレスをかけないようにし、
「ダイエットは心地よい」
という記憶を脳に残すことが、リバウンドを防ぐために重要なのだそうです。
脳をリセットするために道場に来たのですから、
仕事や日頃のストレスなどを忘れリラックスすることも大切なのですね。
ファスティングダイエットのやり方は?
それでは、国内で唯一の公的断食施設のファスティングのやり方をご紹介します。
まずは事前検査の、
- 血圧測定
- 心電図検査
- 血液検査
- 尿検査
などを行い、結果や体調によってはファスティングを行えない状況もあるそう。
健康な人しかできないというわけですね。
ここで医師からOKが出て、初めてファスティングを行うことができます。
ファスティングダイエット1日目
ファスティングダイエットの1日目は、すぐに昼食でした。
昼食は食堂でいただきます。
1日目昼食
昼食は、
- 特製ジュース(ブルーベリー味)100カロリー
でした。
この特製ジュースは、
- ジャム
- 低脂肪乳
- 脱脂粉乳
- ビタミン剤など
を混ぜて作られた笹田医師特製のダイエットジュースです。
必要最低限の栄養しか入ってなく、脳のリセットに重要なんだとか。
飲んだ湯山さんは、
- 薄い
- ちょっとブルーベリーの香りがある砂糖水
- ジュースではない
とおっしゃっていました。
1日目夕食
1日目の夕食は、
- 特製ジュース(オレンジ味)100カロリー
でした。
昼食のブルーベリーがオレンジになりましたが、材料などは変わりません。
しかし、脳がリセットされ始めたので味が変わるのだそうです!
湯山さんは「濃厚で美味しい」とおっしゃっていました。
これが、体の中の糖がなくなって脂肪が分解されていく証拠なのですね。
ファスティングダイエット2日目
続いてファスティングダイエット2日目、
毎朝必ず医師が診察して体の状態をチェックすることから始まります。
湯山さんの体の中の糖がなくなったことで強い眠気が出ました。
そして仮眠を取り朝食になります。
2日目朝食
2日目の朝食は、
- 特製ジュース(蜂蜜味)100カロリー
でした。
前日から全く食事を摂っていないのにお腹がすかないそうです。
この日は図書室で読書したりしてゆったり過ごしストレス解消。
このイライラがないのもファスティングダイエットの特徴です。
ファスティングの初期には強い眠気を感じることが多いとされています。
開始から約20時間ほど経つ頃には体内に残っていた糖がなくなるので
とにかく眠いという状態になってしまうのです。
しかし、これは脂肪が燃え始めている証拠なので安心してくださいね。
2日目昼食
昼食は、また特製ジュースを飲みます。
- 特製ジュース(イチゴ味)100カロリー
でした。
この頃にはもう体がリセットされ脂肪も分解されています。
検査でケトン体も作られていることもわかり、脳も活性化されているので
眠気も治まり仕事がはかどるとおっしゃっていました。
そして、次の夕食からは復食期間に入るので回復食を食べていきます。
復食期間とは?
復食期間とは、
少しずつ回復食を取り体に食事を慣れさせる期間
です。
また、ここで摂る回復食はかなり重要なポイントです。
薄味の飲み物しか摂っていなかった状態から普通の食事に戻してしまってはファスティングの意味が全くありません。
特に1食目が重要なので参考にしてください。
2日目夕食(回復食)
1日半ぶりの食事は五分粥中心の和食でした。
- 五分粥(味付け無し)
- 肉じゃが
- きのこの煮物
- わかめスープ
で、322カロリー。
味付けは、糖分や塩分をかなり抑えた薄味なので胃腸に優しい食事になります。
一度絶食しているので、
- 薄味の美味しさがわかる
- 1日に最低限必要な食事の量も体で覚える
ということができるのです。
確かに、しっかりとダシをとって料理すると味付けは少しで十分ですよね。
この基準を続けることがリバウンドしないために大切なのです。
ファスティングダイエット3日目
最終日の朝は、血液検査と診察をして朝食です。
3日目朝食
3日目の朝食は、
- レーズンパン
- チーズ
- 玉ねぎとエノキのスープ
- 牛乳
で、合計320カロリーです。
朝食のあとも激しい運動はせず、
- 散歩
- 読書
などをしてのんびりとした時間を過ごしました。
3日目昼食
3日目の昼食が最後の食事です。
メニューは野菜中心のヘルシーランチで合計で312カロリーです。
前日の五分粥よりも水分を減らし、ご飯に近付けたもの。
一気に食事感が増しましたね。
これだけ食べてしまうと体重が戻ってしまいそうな気もしますが・・・
湯山さんはどのような結果になったでしょうか。
ファスティングダイエットの実践結果
2泊3日のファスティングを終えた湯山さんは、
体重:-2kg
という結果を出しました!
しかも驚くべきことに、この体重の変化は断食している最中だけに減ったものではないということです。
- 入所時:72.1kg
- 断食後:70.5kg
- 終了時:70.1kg
と、食事を再開しても脂肪を燃やしているのです!
また、体重だけでなく中性脂肪の値にも驚きの変化がありました!
中性脂肪:487(mg/dL)→ 356(mg/dL)
と、わずか3日間で大幅に改善されたのです!
これは体重以上に嬉しい結果ですね。
番組では去年から5回に分けてファスティングを行っている女性が紹介されました。
リバウンドもなく合計12kgのダイエットに成功したといいます。
また、薄味になるので道場から帰ってからも3kg痩せられたという方もいました。
ファスティングを成功させるポイント
今回のファスティングのポイントをまとめると、
- 味覚をリセットして薄味に慣れる
- 食欲をリセットして少食に慣れる
- 代謝をリセットしてケトン体を作り脂肪を燃やす
ということ。
現代人は普段から濃い味に慣れてしまっています。
薄味に気をつけることで生活習慣病の予防にもなるので健康面にも良いポイントですね。
ファスティングダイエットを自分でやるときの注意点!
ここで紹介したファスティング(本格的な断食)は、
専門施設専門家の指導のもとに行うべき
なので自己判断では決してやらないでください。
ご自分でやる場合には、
- 1日のうち1食を抜く
- 1週間のうち1日だけ抜く
などのプチ断食程度にしてください。
そして、大事な回復食は、
1食目を普通の半分の量にする
ということに気をつけると、リバウンドすることなくダイエットできます。
体の中の糖がなくなり、ケトン体が作られるまでは時間がかかります。
ここで投げ出してしまわないよう、自分でうまくイメージしながらファスティングを続けることが大事ですね。
⇒酵素ダイエットのおすすめのやり方!効果倍増させる断食方法