2018年11月21放送のNHKのテレビ番組「ガッテン!」で
油を食べるダイエット
について放送されました。
ここでは
- オメガ3系脂肪酸とは何か?
- 効果・効能
- えごま油等を使ったダイエット方法
- 摂取量をはじめ実践する上での注意点
などオメガ3ダイエットについて、テレビ番組『ガッテン』の内容とともにまとめていきます。
目次
日本人の体には、ある油が不足している!?
日本人は昔から魚を主食にしてきた民族。
ですが近年、食文化の欧米化で知らず知らずのうちに、魚を食べる機会が減ってきました。
魚の油は
オメガ3系オイル
と呼ばれる必須脂肪酸です。
必須脂肪酸とは?
必須脂肪酸とは、体内で合成できないため食べ物でとることが「必須」な油。
そんな必須脂肪酸である魚の油が不足することで
日本人の肥満・血液疾患の原因になる
というのが近年の研究で明らかになってきています。
オメガ3系オイル(必須脂肪酸)が不足すると太る理由
そもそも、なぜオメガ3系オイルが不足すると太るのでしょうか。
油にはそれぞれ違った役割があり、オメガ3系オイルは
脂肪の合成を防ぐ効果があります。
簡潔に説明すると…
- 通常の油(バター、サラダ油、オリーブオイル)の場合
- 口に入る→肝臓内で中性脂肪に合成&肝臓に蓄えられる→残った油は肝臓を通過し、血液へ→体脂肪、内臓脂肪としてお腹周りに蓄えられる
- オメガ3系油(えごま油、あまに油)の場合
- 口に入る→肝臓内で中性脂肪の合成を阻害→残った油は肝臓を通過し血液へ→体脂肪、内臓脂肪を燃やす
オメガ3系は、別の油が作った脂肪を除去する働きがあるのです。
中性脂肪自体は運動・食事制限で落とせますが、加齢により代謝が下がるとダイエットも大変ですよね。
オメガ3系オイルの力を借りることで、スムーズに脂肪燃焼を行える「痩せやすい体」が出来上がるのです。
オメガ3系油は体温を上げ代謝アップ効果も!
番組では、通常のオリーブオイルとオメガ3系オイルを使った実験を行ないました。
2つを冷凍庫に7時間保存、結果は・・・
- オリーブオイル→かちこち
- オメガ3系オイル→液体を保ったまま
オメガ3系オイルは魚以外にも、アザラシやくじらなど寒い地域の生き物が体内に蓄えている油。
そのためオイル自身が寒さに強く、体を温める効果が高いのです。
北極圏の人たちはアザラシの油(オメガ3系油)を食べることで代謝をあげ、常に体温を保っているのだそう。
「オメガ3」系オイルはえごま油・亜麻仁油がオススメ!
「それじゃ毎日魚を食べよう!」と思っても、実行するのは中々困難。
そこでオススメなのが、市販されているオメガ3系オイル。
オメガ3系オイルは
- えごま油
- 亜麻仁油(あまに油)
が一般的です。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B015MKIT3C” title=”愛知県稲沢市加工 低温圧搾一番搾り 無添加無着色 えごま油 185g”]
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00R5V3UYU” title=”JASオーガニック認定 エキストラ バージン フラックスシードオイル 有機 亜麻仁油 170g 1本 organic extra …”]
番組では、えごま油を使ったダイエット方法を紹介していました。
オメガ3脂肪酸オイル「えごま油」を使ったダイエット方法
では、えごま油をダイエットにどのように活用すれば良いのでしょうか。
番組で紹介したやり方はとても簡単で、
一日小さじスプーン1杯、オメガ3系オイルを摂取する
というだけ。
そのまま飲んでもよし、料理にかけてもよし、飲み物に入れてもかまいません。
番組内ではしゅうまいやラーメン、さらにケーキやプリンにかける人たちもいました。
えごま油自体は癖のない、いわゆる「普通の油」の風味なので、食材の味を変えません。
なお、番組に登場した先生はビールに入れて美味しく頂いていましたよ!
当然、ビールの味しかしないそう。
オメガ3はサプリメントでも摂取可能?
オメガ3は、サプリメントでも摂取することは可能です。
その場合は、その名の通り、オメガ3を豊富に含む魚の油をサプリメント化したフィッシュオイルのサプリメント等を摂取する形になります。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00ZSZ905S” title=”オメガ3 プレミアム フィッシュオイル – Omega-3 Premium Fish Oil (マドレラブ – Madre Labs) フィッシュ…”]
摂取量に対するコスパという意味では、サプリメントでとられるのも1つの手でしょう。
ただフィッシュオイル系のサプリメントは、魚臭さがあったりする場合もありますので、ご自身が続けやすい方法で取り組むのがおすすめです。
オメガ3オイルを使ったダイエットの効果は?
番組では、48人の肥満気味の人たちに1ヶ月間毎日、小さじ1杯のえごま油を摂取してもらいました。
もちろん、食生活にはなんら変化はありません。
ラーメンやらケーキやら、皆さん好き放題食べていました。
にもかかわらず結果は
- 48人中33人が体重減少(平均0.93kg)
- 中性脂肪が特に高かった17人中12人が改善
減少効果が半分以上出るという結果に。
食べるものが変わらないどころか、油を足して逆に体に悪そうな印象でしたが驚きの結果ですね。
えごま油は薬にも使用されている
実はこれだけ驚きの結果を出すえごま油は、
中性脂肪を下げる薬の材料
としても、使われているのだそう。
番組に登場したダイエット外来の医師、工藤孝文先生のところでは
食事制限が苦手な方にえごま油をオススメしています。
その結果、患者さんの中には
1年間で-11kg、中性脂肪の値も改善
したという女性の方も。
医療の現場でも活用されているものですので、ダイエットの結果がきちんと出るのも頷けますね。
油の摂取量はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが肝心!
ダイエットに良いオメガ3系油ですが、摂り過ぎれば摂りすぎるだけ良い、というわけではありません。
大切なのはバランスです。
その理由を説明する前に、まずは油の種類について再度理解しましょう。
- 飽和脂肪酸=バター、牛肉など
- オメガ9脂肪酸=オリーブオイル、菜種油など
- オメガ6脂肪酸=サラダ油、ごま油、大豆油など
- オメガ3脂肪酸=えごま油、あまに油、魚など
このように、油は主に4種類にわけることができます。
上2つの飽和脂肪酸とオメガ9脂肪酸は体内で作ることができる脂肪酸です。
しかし下記のオメガ6とオメガ3は体内では生成できないため、口から摂取する必要があります。
ですが現代人はオメガ6ばかり摂って、オメガ3が不足気味。
本来、摂取割合の理想は
オメガ6:オメガ3=2:1
で摂るのがベスト。
オメガ6は血を固まらせる働きがあり、オメガ3は血をサラサラにしてくれます。
両方のバランスが合わさって、初めて健康・美容を保てるのです。
「血はさらさらであればあるほど良い」と思い込み、オメガ3ばかり摂るのはNG。
オメガ6が多すぎるようなら、オメガ3を増やす、もしくはオメガ6の量を控えるといった風にバランスをとりましょう。
摂りすぎ以外にも?オメガ3系オイルダイエットの注意点!
摂取のしすぎ以外にも、オメガ3系オイルには注意すべき点があります。
オメガ3系オイルは加熱は避けるのが無難
オメガ3系オイルは非常にデリケートなオイルです。
光と熱に弱く、酸化しやすいという弱点があります。
そのため加熱調理には使用せず、生で食べるようにしましょう。
エゴマ油なら、サラダ、豆腐、納豆、味噌汁などにかけて食べるとそのまま美味しく食べれますよ。
保存も冷蔵庫で、さらに開封後1ヶ月以内の使い切りを目標にしてください。
早く結果を出すなら食べ過ぎには注意!
番組では、どう考えても食べ過ぎな人達がえごま油を使ってダイエットを行いました。
しかし、食べる量をもっと調整すれば、さらに高い結果が出せたはず。
健康目的であれば現在の食事量(常識的な量)+えごま油で充分でしょう。
ダイエット目的ならば、食事量は健康的とされる腹八分目+えごま油とするのがオススメです。
とはいえ、あまり意識せず気持ち食欲を抑えるくらいでもOKです。
無理のない範囲で調節してくださいね。
まとめ
今回はNHK「ガッテン!」で紹介された、オメガ3系油のダイエット方法についてご紹介しました。
太りやすいイメージのある油で痩せるなん目から鱗のような内容でしたが、魚の油と同等と聞いて納得。
日本人の体に、とても馴染みのある油という事でした。
毎日の食事+アルファで変化が起きるのならば、試してみる価値はありそうです!