痩せるホルモン『GLP-1』をご存知でしょうか?
GLP-1は糖尿病の治療薬としてアメリカでは積極的に用いられているものになるのですが、実はそのダイエット効果が大きな注目を集めています。
実際、テレビ番組『世界仰天ニュース』などでも、GLP-1を利用した治療を行ったことで、体重100kg以上だった女性が劇的変化を遂げた様子も紹介されています。
GLP-1は食事を意識することでお手軽に増やすことも可能で、専門医の指導のもと、病院で本格的にダイエットに取り入れることも可能です。
ここでは痩せるホルモンGLP-1とは何なのか、そのダイエット効果・効能とともに、副作用の有無などを解説します。
- GLP-1を増やす食べ物や、注射やサプリメントはないのか?
- GLP-1を使った本格的なメディカルダイエットのやり方
についてまでまとめていますので、ぜひ痩せない悩みを抱えている人は参考にしてみてください。
目次
GLP-1とは?
GLP-1は正式名称でいうと、
グルカゴン様ペプチド-1
と呼ばれる人間の身体の中にもともと存在するホルモンの一種です。
日本ではあまり耳慣れないかもしれませんが、アメリカでは肥満の治療薬としても使用されているダイエット効果のあるホルモンになります。
食欲を抑える痩せるホルモン
そんな「GLP-1」の働きとして、
食欲を抑えてくれる
というものがあります。
「GLP-1」は人間の体の中で食べる量をコントロールしてくれるホルモンで、食べ過ぎを防ぐようにと満腹感を与えてくれます。
しかし、これが太り気味の人だと分泌される「GLP-1」の量が減ってしまい、空腹が続いて食べるのがやめられずカロリーオーバーに・・・
という悪循環を招いてしまいがち。
やっかいなことに、この「GLP-1」は痩せている人ほど量が多く、太っている人ほど量が少ないのです。
食事を無理して我慢しなけれなならない・・・
もし食べ過ぎてしまったら、当然、その分のカロリーを消費しなければならない・・・
そんな状態になってしまうため、ダイエット実践者にとって、まさにマイナスからのスタートだといえます。
一方で、GLP-1が十分に分泌されて入れば、ハードな運動をせずとも、意識して食事を我慢しなくても、自然と体重が減っていきます。
そのことからGLP-1は痩せるホルモンと呼ばれており、体内にあるGLP-1の量を増やすことは痩せるための近道となるのです!
GLP-1がもたらすダイエット効果・効能
では、なぜGLP-1は食べ過ぎを防いでくれるのか?
痩せるホルモンといわれるゆえんである、メカニズムについても簡単にみていきましょう。
血糖値の上昇を抑制
GLP-1には血糖値の上昇を抑制する効果があります。
通常、人間が食べ物を摂取すると、血液中の糖分の濃度、すなわち血糖値が上がります。
血糖値の上昇は、体内に脂肪をつきやすくするなど、いわばダイエットの天敵。
そんな血糖値を下げるために分泌されるのが「インスリン」。
そしてインスリンの分泌を促すホルモンのことを総称して「インクレチン」と呼びます。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、このインクレチンのホルモンの一種なのです。
GLP-1には以下の働きがあるとされています。
GLP-1の働き
- 膵臓を刺激して、血糖値を下げるインスリンの分泌を促す
- 血糖値を上げる働きがあるグルカゴンというホルモンの分泌を抑える
- 食べ物が胃から小腸への移動を遅らせて、結果、血糖値の急上昇を防ぐ
このようにGLP-1には自然な形で血糖値を下げる効果をもたらしてくれるため、GLP-1受容体作動薬と分類される似た構造の薬剤が開発されており、こちらは糖尿病の治療薬として糖尿病の治療薬としても認可されたものになっています。
脳の満腹中枢を刺激して満腹状態にする
そしてGLP-1のもう一つの働きとして、
脳の中枢神経系へ働きかけて満腹中枢を刺激し、満腹状態にする効果
があります。
GLP-1が少ない量の食事で満腹状態にしてくれるので、自然と痩せていくことが可能になります。
またGLP-1の血糖値を下げる働きにより、空腹状態にもなりづらく、食事後の腹持ちもよくなります。
この2つの働きが組み合わさることで、無理することなくするすると痩せていけるということが、GLP-1ダイエットのメリットなのです。
テレビ番組でも「痩せるホルモン」として紹介
GLP-1と聞くと、耳慣れないかもしれませんが、じつはテレビ番組でも何度か紹介されたことがあります。
2013年7月30日放送のテレビ番組「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」では、「痩せるホルモン」としてGLP-1が紹介されています。
家庭の医学では、痩せるホルモン「GLP-1」を鯖缶などに含まれるEPAを摂取することで下げる方法などが紹介されました。
また2018年7月31日『世界仰天ニュース』では、「GLP-1」と同じ働きをする治療薬の注射で痩せた人が紹介されました。
アメリカ・ニュージャージー州に住んでいた女性、マリッサ・ジダジンスキーさんは、
- 食べても食べても満腹にならずに、いつしか体重100kg超え。
- 胃を小さくする手術もしたが、食欲の方が勝ってしまい痩せれない。
という状態でした。
そんな彼女が、2015年にアメリカの食品医薬品局の認可を受けた「GLP-1」と同じ働きをする治療薬を1日1回注射したことで、なんと4か月で20kg減量することに成功したそう。
今までしていた苦労が嘘のように楽に痩せられたことで、まさに仰天ダイエットに成功されました。
このようにGLP-1は、まさに注目を集めている痩せホルモンでもあるのです。
GLP-1を増やす食べ物
GLP-1の増やし方はいくつかありますが、まずは何といっても食べ物で増やす方法をチェックしたいところです。
GLP-1は普段の食生活に気を付けることで増やすことが可能となっています。
ヨーグルトなど乳酸菌
GLP-1は、腸内の善玉菌である乳酸菌を摂取することで、増やせるとされています。
乳酸菌によって腸内環境が整うことで、GLP-1が分泌されやすくなります。
乳酸菌が多く含まれる食材
- ヨーグルト
- 味噌
- 納豆
- チーズ
- ぬか漬け
- キムチ
基本的には、ヨーグルトをはじめとして、発酵食品に多く乳酸菌は含まれています。
またオリゴ糖など善玉菌のエサになる食べ物もあわせて積極的に摂取していきましょう。
なお、ヨーグルト等、食べ物が嫌い、もしくは食べるのが面倒という方はサプリメントで摂取する方法もありますので、やりやすい方法で取り入れていきましょう。
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食物繊維
消化のされにくい食物繊維を摂取することで、小腸に刺激が与えられ、GLP-1が分泌されやすくなります。
GLP-1の分泌に効果的な食物繊維の摂取量は
一日あたり18g程度
とされています。
食物繊維は野菜などに多く含まれていますが、参考として食物繊維の含有量です。
100gあたりの食物繊維の含有量
- ゆでいんげん豆(13.3g)
- ゆであずき(11.8g)
- おから(11.5g)
- くり(8.5g)
- エンドウ豆(7.7g)
- しそ(7.3g)
- ゆで大豆(7.0g)
- 納豆(6.7g)
食物繊維は乳酸菌との相性も良く、腸内環境を整える効果もあります。
普通に食事をしていると不足しやすいので、積極的に取り入れていくようにしましょう。
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EPAを多く含む食材
GLP-1の分泌を促す食べ物として、EPA(エイコサペンタエン酸)を多く含む食べ物を摂取するという方法もあります。
EPAは、オメガ3脂肪酸という不飽和脂肪酸の一種で、
- 血液をサラサラにする効果
- 中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果
- 動脈硬化、心筋梗塞の予防
などの効果があり、ダイエット目的はもちろん健康面でも積極的に取り入れていきたい栄養素になります。
EPAはサバ、イワシをはじめとした青魚に多く含まれており、厚生労働省が推奨するEPAの理想摂取量は1日1000mgとされています。
生食100gあたりのEPAの含有量
- サバ(1645mg)
- イクラ(1613mg)
- マグロ(トロ)(1450mg)
- イワシ(1171mg)
- ハマチ(984mg)
- ブリ(940mg)
- サンマ(885mg)
- ニシン(874mg)
- ウナギ(587mg)
- タラコ(506mg)
テレビ番組「たけしの家庭の医学」では、山形県村山地区ではサバの水煮を良く食べる習慣があることから、その地区に住んでいる人の血液中のGLP-1の量が多くて痩せていることも明かされていました。
EPAはなかなか摂取しづらい栄養素ですが、鯖缶などを利用して摂取するのがおすすめ。
またEPAのサプリメントなども発売されていますので、そちらの方が取り入れやすい方はサプリメントで取り入れるのもいいでしょう。
ほうれん草の成分「チラコイド」
ほうれん草由来の成分である「チラコイド」を摂取することで、GLP-1が増えるともいわれています。
チラコイド自体にも、満腹効果を与え食欲を抑える効果があるとされ、論文の発表によってGLP-1の分泌量を多くすることが発表されています。
チラコイドはほうれん草に含まれる成分ですが、じつはほうれん草を食べるだけでは摂取することができず、『チラコイド配合サプリメント』で摂取する形になります。
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ミランダカーなど海外セレブや、ミスユニバース2017に輝いた阿部桃子さんなどもチラコイドダイエットを実践されていることでも有名です。
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腸内環境を整える鉄分
GLP-1を増やすための基本は、腸内環境を整えるという事が挙げられます。
腸が健康であればあるほど、GLP-1は分泌されやすくなります。
そのために効果的なのが「鉄分」を摂取するということ。
鉄分は腸内で解毒作用を発揮してくれます。
レバー、シジミ、赤身の肉などが鉄分を多く含んでいます。
特に女性にとって鉄分は不足しやすく、ふらつきやめまいの原因になったりもしますので、積極的にとりいれるようにしましょう。
糖分を多く含む食べ物やアルコールは摂取を控える
一方で、お菓子・果物など糖分を多く含む食べ物やアルコールは、GLP-1の量を減らす原因になるため、できるだけ摂取を控えるようにしましょう。
これらの食べ物は、摂取しすぎてしまうと、腸内で炎症を起き、腸内環境を乱してしまう原因になりかねません。
私たちの腸の中には、カビの1種である「カンジダ菌」が常在しており、普通にしていれば問題はないのですが、増えすぎると腸に炎症を起こし、腸内を荒らすだけでなく、アレルギーや低血糖症の原因となってしまうことも・・・
この「カンジダ菌」が腸の中で増えてしまうというわけです。
GLP-1を増やすコツは、なんといっても腸内環境を整えるということです。
糖分を取りたい場合は、善玉菌を増やすオリゴ糖などを摂取するようにしたりなど、工夫をするのも手。
日ごろから腸に優しい生活を送っていくようにしましょう。
GLP-1にサプリメントはないの?
GLP-1のサプリメントはないのか?
そんな疑問を抱いている人も多いかもしれません。
GLP-1は糖尿病の治療薬として使用されているわけですが、
血糖値の急激な上昇を抑える薬
になりますので、医師の処方箋がなければ売ってもらえません。
したがって、市販などで直接購入するということは不可能です。
しかし、自由診療にはなりますが、日本でも医師の指導のもと、GLP-1受容体作動薬を1日1回注射してダイエットを行うということは可能となっています。
飲むタイプのものは、成分の摂取が難しいことから現時点ではありません。
GLP-1を注射してダイエットするには?
テレビ番組『世界仰天ニュース』で劇的なダイエットを遂げた女性のように、GLP-1を注射してダイエットしたい場合。
この場合は当然ですが、病院にかかって診療を受ける必要があります。
GLP-1の注射を用いたダイエットは、じつは日本の病院でも正式に取り入れられています。
とはいっても、限られたクリニックでしか導入されていません。
またGLP-1受容体作動薬はアメリカでは認可も受けており、肥満治療に取り入れられていますが、日本では現時点ではまだ認可されていないため、自由診療という形になります。
そんな本格的なGLP-1ダイエットを実践したい人は、遠隔治療にも対応している『シゲトウクリニック「GLP-1メディカルダイエット」』にて実践が可能です。
シゲトウクリニックは、「痩せるホルモン」GLP-1を用いたメディカルダイエットプログラムを提供している専門病院です。
GLP-1メディカルダイエットのやり方
シゲトウクリニックでGLP-1メディカルダイエットを実践する場合、ダイエットの流れは以下の通りとなっています。
GLP-1メディカルダイエットのやり方
- 希望日を予約して無料カウンセリング(オンライン・対面どちらでもOK)
- ダイエットを実践する場合は治療の申し込み
- 遠隔の場合は1~3日程度で自宅にキット(GLP-1受容体作動薬)が届く
- 医師の指導の下、自宅で1日1回GLP-1受容体作動薬を注射する
GLP-1受容体作動薬は、糖尿病の人が食事の前にインスリンを注射するのと同じように、注射する形になります。
飲むものかと勘違いしていた方もいたかもしれませんが、経口薬はありません。
消化酵素で分解されてしまう成分なので、現時点では飲み薬にすることはできず、注射で摂取することで効果が発揮されるからです。
遠隔診療で自宅治療が可能
シゲトウクリニックは全国に対応しており、医師に直接会わずとも遠隔診療が可能になっています。
クリニックは京都にありますが、もちろん直接診察を受けることも可能です。
遠隔診療というと珍しく感じるかもしれませんが、きちんと認められた診療方法になりますので、その点はご安心ください。
遠方の方も気軽にダイエットを実践することができるのが1つのメリットとなっています。
GLP-1受容体作動薬に副作用はないの?
注射してダイエットをするとなると、副作用や危険性が気になる方も多いと思います。
もちろんあくまでも薬になりますので、副作用がないとは言い切れません。
報告では、胃の不快感や、吐き気、頭痛などが生じる場合もあるとされています。
ただし、アメリカでは認可済みで多くの肥満治療に使用されているれっきとした治療法です。
そもそもGLP-1という、もともと体内に存在するホルモンの力を利用してダイエットを行うわけなので、比較的安全な治療法だといえるでしょう。
また実際に、シゲトウクリニックのGLP-1メディカルダイエット体験者の口コミも明かされていますので、気になる人はこちらも参考にしてみてください。
シゲトウクリニックの院長は、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医で、これまでオックスフォード大学などで10年以上GLP-1を扱ってきた専門の医師です。
専門医のもとでダイエットが行えるので、その点も安心材料の一つです。
なんにせよ最初はダイエットを実践するしないに関わらず、無料でカウンセリングが受けれますので、気になる方はまずはオンラインカウンセリングから専門医の話を聞いてみてから判断するといいでしょう。
まとめ
痩せるホルモン「GLP-1」ダイエットについてまとめると、
- 血糖値の上昇を抑えて、食欲を抑える働きがあり、自然に体重を減らすことが可能
- 糖尿病の治療薬としても使用されている
- GLP-1を増やす食べ物は、乳酸菌、食物繊維、EPA、鉄分などで、ポイントは腸内環境を整えること
- 日本でも専門医の指導の下、GLP-1を使った本格的なメディカルダイエットは可能
となります。